ゴミ屋敷の外観
ゴミ屋敷の外観
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 困った周辺住民は、何とかしてくれと行政に相談する。名古屋市役所の担当者の話。

「最初の相談は、2008年ごろだったと記憶しています。当時はまだ、道路まで出ていなかったと思いますけど、敷地内にかなりの物品が堆積しているという情報はいただきました」

 町内会でも当初、相澤容疑者に何度も改善を申し入れたことがあった。

ゴミを「資源」と主張

「以前は、積極的に声をかけていたんだけど、何をしても無駄でね。町内会で総会をするんですが、基本的には関わらないでおこうと。見捨てるというのではなく、あきらめですよ、こちらとしては」

 と町内会関係者がため息まじりに明かす。

「家からはみ出たもの、われわれにはゴミだとしか見えないものを資源と主張する。見解の相違ですよ。それが延々と続くんです。話してもわかってもらえない人に言うのは、ストレスがたまるだけ。周辺の環境価値も下がるし、もう大迷惑をかけているわけです。

 道も通りにくくなって、もともと通学路だったのに、わざわざそれを変更したんですよ。危険ですからね。でも本人は、迷惑をかけているなんて思っていない。勝手に変更したと思っているだけだから」

 今やあふれるゴミは屋敷内を占領し、隣地を侵食し、当の本人は家の外で暮らすという事態になっている。

「ひどいときは歩道にゴミがはみ出して、そこに座っていますからね。家の中に入れないから。寝るときも外、ガレージで寝ているらしいですよ。

 家の表で鍋を炊くなんて誰が想像できますか。以前は寒いときに段ボールで囲ってガスボンベで鍋をやっていたよ。消防署の人にも言うんだけど、これでもし火事が起きたらどうするんだって。火事が起きる前に消防車は来ないわけだから火事があってからじゃ遅いんです。以前一度、ボヤ騒ぎを起こしているんだよ」

 と前出・町内会関係者。住民の不安とフラストレーションはたまる一方だ。