胸に響くベテラン助産師の言葉

 第4話では、第1子を帝王切開で出産した秋野蓮(安めぐみ)が、第2子では難しいとされる自然分娩を望んでいた。陣痛の痛みに苦しみながら我慢するも、サクラや家族の説得もあって帝王切開に切り替えて出産する。

赤ちゃんもこんなに頑張ってくれたお母さんに感謝しています。どう産んだかよりも、どう思って産もうとしたか、その思いは赤ちゃんに伝わっています。美奈ちゃん(長女)にとっても、それに赤ちゃんにとっても、秋野さんは世界一のお母さんです」

 ちょっとスカッとした(?)やりとりも第4話で。NICUに赤ちゃんを残して旅行に出かけていた青木朋子(木下優樹菜)夫婦は、「先生たちいらっしゃるから大丈夫かなって」と悪びれず病院任せ。さすがに新生児科医の白川領(坂口健太郎)が注意。

「ここは託児所じゃありません。僕たちはベビーシッターでもありません。一博くんは早くここを出て自分のお家に帰れるよう頑張っています。ご両親からの愛情を楽しみにして、日々戦っていましたよ。もう家族なんです」

 切迫早産で入院していた西山瑞希(篠原ゆき子)が、32週でお腹の中で赤ちゃんを亡くし、分娩をした悲しい第5話。助産師の小松留美子(吉田羊)は、受け入れられない瑞希に子宮内胎児死亡は戸籍に残せない現実を伝える。

「だからね、抱っこでもいいし、沐浴をしてあげてもいい。搾ったおっぱいをあげてもいいし、写真をいっぱい撮ってあげてもいい。手形や足形をとってもいいし、髪の毛や爪を切って残してあげてもいい。

 あかりちゃんと一緒に過ごせる間に、あかりちゃんのためにしてあげたいと思うこと、もしあったら、うちらは何でも協力するから」

 ベテラン助産師らしい寄り添う言葉だった。