「周囲の環境や父に甘えた生活を送っていました。軽い気持ちで使ってしまい迷惑をかけました」
ものまねタレント・清水アキラの三男で元俳優の清水良太郎被告の初公判が、12月15日に東京地方裁判所で行われた。被告人質問で容疑について問われた良太郎被告は、冒頭のように謝罪の言葉を述べたという。
「良太郎被告は終始伏し目がちでしたが、薬物を使用していたという起訴内容を認めましたよ。懲役1年6か月が求刑されました。判決は22日に下されますが、執行猶予付きの有罪判決になる可能性が高いですね」(スポーツ紙記者)
10月11日に覚せい剤取締法違反で逮捕された良太郎被告。裁判所は同月28日に保釈許可を出したが、父・アキラは保釈しないことを決めた。
「娘の1歳の誕生日を11月8日に控えていた良太郎さんは、どうしても保釈させてほしいとアキラさんに懇願したそうですが、彼は“それを祝ってやれないのは誰のせいなんだ?”と涙ながらに断ったそうです」(同・スポーツ紙記者)
初公判では良太郎被告の兄が情状証人として証言台に立ったが、アキラの姿はなかった。逮捕後、一貫して厳しい態度をとるアキラだが、そこにはこれまでの息子に対する向き合い方への反省があったのかもしれない。
「3人の息子の中で唯一、自分と同じものまねタレントになったのが良太郎さんでした。周りには“彼の才能に惚れていた”なんて自慢気に話すほどでしたから、甘やかしていた部分もあったと思いますよ」(芸能プロ関係者)
今後はアキラが身元引受人となり更生させていくことになるとみられるが、意外な“再就職先”をひそかに用意しているという。
「芸能界復帰は難しいと考えているのか、釈放後は、自分の知り合いが経営する長野県内のホテルでスタッフとして働かせることを考えているそうです」(同・芸能プロ関係者)
完全に引退するということなのだろうか。初公判の3日前にアキラの自宅を訪ねた。お昼過ぎに、次男の運転する車の助手席に座って出てきたところを直撃した。
─良太郎さんの件でお話を伺いたいのですが?
「ちょっと行かなきゃいけないから。ごめんなさい」
車の窓を開け、ひと言残して自宅を後にした。
再び自宅に戻ってきた際に取材を試みたが、行くときとは違って後部座席に隠れるように座り、車を降りると、ひと言も発することなく、逃げるように自宅へ入ってしまった。
アキラが就職先を用意していることについて、所属事務所に問い合わせたところ、
「そのようなことは承知していません」
良太郎被告の再出発への道のりはいまだ遠く、険しい。