復路名物! 熾烈なるシード権争い
“勝てば天国、負ければ地獄”のシード権争い。10位以内に入れば、次回大会にも出場できる。
「シード権を失う可能性がありそうなのは法政大、早稲田大あたりかもしれません。日本体育大は秋に部員の不祥事で1か月の謹慎があったんですが、むしろ一致団結しています。上位に食い込むかもしれません」
予選会通過校で、シード権争いに絡みそうなのは、
「帝京大、山梨学院大あたりでしょう。大東文化大は、全日本大学駅伝の出来がよくなかった。本来なら、山梨学院大は優勝争いができるメンバーなんですけど、前回大会で大失敗した(17位)後遺症が残っている感じですね。今回シード権が取れないと、今後の再浮上は厳しいかもしれません。外国人選手が故障していたにもかかわらず予選会で5位に入った拓殖大は健闘するかもしれません」
昨年、87回続いた連続出場記録が途切れた中央大も、2年ぶりに箱根路へ。
「注目してほしいのが、関東学生連合の近藤秀一選手(東京大3年)。文武両道ランナーで、彼が1区を走ったら何人かは負かすでしょうね」
2018年の号砲が待ち遠しい──。
<教えてくれた人>
碓井哲雄さん◎’41年生まれ。箱根駅伝に3度出場、中央大6連覇に貢献。中大コーチ、本田技研工業監督などを経て、現在は神奈川工科大学陸上競技部監督。箱根駅伝のテレビ解説を務めて24年。
M高史さん◎’84年生まれ。駒澤大陸上競技部で2年よりマネージャー、3年より駅伝主務を務める。卒業後は障害者施設で働き、’11年にものまねアスリート芸人に転身。公務員ランナー・川内優輝さんのものまねでおなじみ。