話を平昌五輪に戻そう。
前出の辺編集長によると、韓国国内では、南北合同チームで挑むアイスホッケー女子に注目が集まっているという。
「世論は合同入場行進には賛成でしたが、合同チーム結成には反対だったんです。政治的理由から北朝鮮の選手を受け入れれば、弾き出される選手が出るからかわいそうという同情論でした。
しかし、いざ合同チームが結成されると潮目は変わりました。結成前は関心度3%と人気がなかったのにショートトラック、フィギュアスケートに次ぐ人気ベスト3となり、チケットは完売。プレミアムがつくほど大人気です」(辺編集長)
1次リーグB組に開催国枠で入る合同チーム「コリア」は、世界ランキング5位のスウェーデン、6位スイス、9位日本と戦い、上位2チームが準々決勝に進む。最終戦となる14日の日本戦は相当盛り上がると予想されている。
「22位の韓国と25位の北朝鮮が組んでも日本との実力差は大きい。韓国単独では日本に7戦7連敗中で総得点は1点だけ。失点は106点です。
しかし、1991年の世界卓球選手権の女子団体戦決勝では、南北合同チームが8連覇中の中国を破って奇跡の優勝を成し遂げたことがある。サッカーでも野球でも、日本と韓国はライバル心が強いでしょ。番狂わせがあるんじゃないかと期待が高まっているんです」(辺編集長)
北朝鮮からは230人の美女応援団が駆けつけ、一緒に声援を送る。
朝鮮半島では“南男北女”といって美女は北に多いとされ、韓国人男性は特に張り切っているという。
南北融和ムードが高まるのはいい。しかし、「スマイルジャパン」はメダルを狙える強さ。政治とは切り離してテレビ観戦で応援したい。