著名人の戒名
福沢諭吉/大観院独立自尊居士
夏目漱石/文献院古道漱石居士
江戸川乱歩/智勝院幻城乱歩居士
石原裕次郎/陽光院天真寛裕大居士
太宰治/文綵院大猷治通居士
力道山/大光院力道日源居士
手塚治虫/伯藝院殿覚圓蟲聖大居士
美空ひばり/茲唱院美空日和清大姉
ジャイアント馬場/顕峰院法正日剛大居士
夏目雅子/芳蓮院妙優日雅大姉
尾崎豊/頌弦院智心碩豊居士
いかりや長介/瑞雲院法道日長居士
植木等/宝楽院釋等照
緒方拳/天照院普遍日拳居士
大原麗子/花香院麗風妙舞大姉
立川談志/立川雲黒斎家元勝手居士
とくに「戒名」部分を見てみると、太宰治は「治」、石原裕次郎は「裕」、尾崎豊は「豊」、夏目雅子は「雅」など、生前の名前にも使われていた漢字が目につく。また美空ひばりの「美空」や大原麗子の「麗」など、生前の名前の漢字が道号部分に採用されている場合もあるようだ。そして、やはり社会的地位、社会的貢献度が高いとあって院号がつき、位号は「大居士」「居士」「大姉」の方が多い。
戒名は自分で作れる?
実は、戒名は、寺院の僧侶や住職がつけなければならないという法律が存在しているわけではなく、自分で戒名をつけることは不可能ではない。そしてもし自分でつければ戒名料は発生しないため、無料で戒名がつけられることになる。近年は、「終活」が流行している影響もあってか、自分自身で戒名をつけたいという人も増加傾向にあるという。落語家の立川談志の戒名は、自分で考えたという。
ただし、戒名にはさまざまなルールがあり、使ってはいけないとされている漢字も多く存在するため、知識のない者が戒名をつけるのは容易ではない。ルールに反した戒名をつけてしまうと、葬儀や納骨を拒否される可能性もある。
そのため、戒名を自分でつけたいと思っている方は、あらかじめ寺院や葬儀社に相談することをおすすめする。
まとめ
故人につけられる「戒名」は、ただの漢字を並べたものではなく、さまざまな意味があってつけられるものだが、近年は寺院とのトラブルも頻発している。気になることや疑問点については、寺院や葬儀社などに確認しておこう。