全部見ました。実際に行った店もいっぱいありますし。原作の久住昌之先生もドラマの制作スタッフも本当に信頼できると思いますよ。だって、おいしくなかった店がないんです。

 新宿の豚の生姜焼きの店は、日本でいちばんおいしかったし、鶯谷の鳥専門の朝10時から飲めるお店も魅力的でした。

 韓国って、ひとりで食事をすることがないですし、ひとりで飲む人もあまりいない。だから、一人前の量を頼むのが難しいんです。日本では、刺身の三点盛りってありますが、韓国なら1匹丸ごと出てきますから(笑)。

 少しずつ出てくる日本は、酒飲みにとって最高だと思います。昨日もサメの軟骨と梅を和えた梅水晶が出てきて、最高でした! あと、からすみに、エシャロット。これも韓国では、あまりないんです

 本国では人目が気になってできない、繁華街のひとり歩きも日本ではできる。それも新人の特権だと語る。

一生、歌っていく

 グルメとお酒を愛するシギョン。それ以上に、愛をもっているのが歌。

「正直、昔は、カッコつけて言っていたときもあります。でも、いまは本当に、歌うことが、僕の人生の仕事なんじゃないかと思っています。この先、自分が上に上がっていくか、落ちていくかわかりません。

 でも、一生、歌っていくと思います。日本に来るとき、職業欄にいつも“歌手”と書くんです。いつか、その欄が空欄でも僕が歌手だとわかる、そんな人になりたいです。それが、目標です。なのに、レギュラーで決まった日本の番組が“演技”をするコーナーって(笑)。これからですね

 4月7日から19日まで『ソン・シギョンJAPAN 1st SHOWCASE TOUR 2018~春、君~』を、7月4日には新曲で自身が作曲した『幸せならそばにある』をリリースする。ソン・シギョンの“これから”が、好調なスタートを切った。


〈PROFILE〉
1979年4月17日生まれ、186センチ、A型。’00年韓国でデビュー。翌年の各種新人賞を総なめに。これまでのアルバムのセールスは通算で200万枚以上を記録。韓国を代表するバラード歌手であり、マルチタレント。公式サイト http://sungsikyung.jp/