「温厚でまじめな方です。奥さまも教師で、成人した娘さんが2人います。旅行や買い物など出かけるときはいつも家族4人一緒で仲がいい」
と近所の主婦。
容疑者は早朝6時半ごろ出勤し、帰宅は午後9時過ぎ。朝は必ず、ワイシャツにネームプレートを下げた姿でゴミ出しをしていたという。
だが、近所の男性からは、次のような疑惑の声も。
「犯行は仕事のストレスからかもしれない。だけど、あらかじめ仕込んだ隠しカメラじゃ、単に魔が差したではすまされない計画的犯行だよね」
それにしても、学校のトップがいなくなり、現場はさぞかし混乱しているだろう。
「日常の教務などは誠実に行っていた校長だったんですけどね……。13日に保護者へ説明し、16日には生徒へ説明を行ったばかり。新しい校長は着任していませんので、現在は教頭が対応しています」(志木市教育委員会)
教職員としての処分については、事実関係を確認したのち、県の教育委員会に報告して決めることになるという。
「退職まで2年もないのに、なぜ晩節を汚すようなことをって思います。本人よりも、家族がかわいそう。娘さんは年ごろなので、いずれ結婚されるときに支障が出るかもしれないじゃないですか」(前出・近所の主婦)
容疑者の在宅中に自宅を直撃した。インターホンを3度鳴らしても応答がなかったため、電話をかけると、出たのは奥さんだった。
ご主人に話を聞きたい、と取材を申し込むと、
「大変申し訳ありませんが、お断りします。すいません」
とガチャン。
つらい状況は百も承知。だが、校長という責任ある立場だけに、被害者や生徒、保護者に向けて、謝罪の言葉が欲しかった。