“愛を注いでいるもの”に共通点が

 劇中、大学で講義をする涼子が自身の小説を朗読する。”恋愛は命がけの狩りだ“と読み上げるが、ふたりにも狩りの経験が?

美穂「思い当たらないですね……。だから、狩ったことがない(笑)」

ジェウク「僕もちょっと違うかも(笑)」

 朗読シーンは、”欲しいと思った相手を追いかけ、言葉の、あるいは仕草という矢を放つ“と続くが、こちらは?

美穂「……、考えたことないです(笑)」

ジェウク気になった人なら、どんなことされてもドキッとしますよね。目が合うだけでも

中山美穂、キム・ジェウク 撮影/廣瀬靖士
中山美穂、キム・ジェウク 撮影/廣瀬靖士
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 “愛”を描いた作品にちなみ、今、愛を注いでいるものを聞くと、

美穂「私は、猫!!」

ジェウク「あっ、僕も!! 今じゃなくて、いつもです(笑)」

美穂「飼っているのは、結構、野性的な猫なんです。犬も好きなんですけど、今は猫ですね。本当、何をやっても、もう全部かわいいの♪」

ジェウク「正解!! 全部かわいい(笑)。この話、盛り上がっちゃいそうですね」

美穂「ほんとに(笑)」

ジェウク「このあと、写真を見せ合いながら”うちの子は“ってやりましょうか(笑)」

2人が感じたこと、驚いたこと、覚えていること

―美穂が感じたこと―

(2016年に撮影でジェウクと)出会ってから、たった2年ですが、ずいぶん大人っぽくなったと思うんです。すごくいい感じになってきているなと。どんどん精悍になっているというか。もしかしたら、チャネが学生の役だったから、そう、感じているのかもしれません」

―美穂が驚いたこと―

「決まっていた撮影場所を見て、監督がちょっと違うと思ったみたいで、そのままスタッフを含め、みんなでロケ場所を探してあちこち歩き回ったことを覚えています。初めての経験で、楽しかったですね(「韓国ではあることですよ」とジェウク)」

―ジェウクが今でもはっきり覚えていること―

「最初に美穂さんを見たのは、衣装合わせのときでした。僕が衣装チェンジをしているとき、”中山さんが入ります“という声が聞こえて。振り向いたらいらっしゃったんです。ハッとして、2、3秒くらい止まってしまいました(笑)。『Love Letter』という映画は韓国で知らない人がいないんです。だから、本当に(主演した)中山美穂さんって存在するんだと思って(笑)」

『蝶の眠り』 (c)2017SIGLO,KINGRECORDS,ZOAFILMS
『蝶の眠り』 (c)2017SIGLO,KINGRECORDS,ZOAFILMS

<作品情報>
映画『蝶の眠り』5月12日より、角川シネマ新宿ほか全国ロードショー
配給:KADOKAWA
 中山美穂、5年ぶりの主演作。パートナーは、『コーヒープリンス1号店』など数々のヒットドラマにも出演する韓国俳優のキム・ジェウク。あるきっかけで出会った作家の涼子(美穂)と韓国人青年チャネ(ジェウク)。遺伝性のアルツハイマーを患い、自分をコントロールできなくなっていく涼子と、彼女に寄り添い続けたいと考えるチャネがともに過ごすシーンが美しいほどに、その先を思うと……。