「一般的にお堅いイメージの検事ですが、実際は違う。熱血な人もいるし、個性的な服装をしている人もいます。いろんな人がいて非常に人間くさいです。凜々子と相原のように、新人検事がベテラン事務官に助けられたという話も多々ありました」(加藤P、以下同)
撮影現場には笑い声が響く
吉高と安田は初共演ながら息の合った演技で、撮影の合間には、吉高が安田にするイタズラが激化!?
「撮影現場は、いつも吉高さんの高らかな笑い声が響いています。メイク室にいるときから豪快な笑い声が聞こえていて、ゲスト出演者も“吉高さんを中心に、明るくていいですね”と言っています」
凜々子は走ったり徹夜して、事件解決への糸口を探したりとアクティブだ。
「凜々子には毎回、汗をかかせたいと思っています。ポッと真実を見つけるのではなく、苦労の末にたどり着いてほしいんです。
阿川さんもおっしゃってたんですが、主人公が検事だから正義、弁護士や裁判官は悪ではなく、どの立場にもそれぞれの正義がある。そういうところにもこだわって描いています」
大塚が凜々子に呈する苦言、“新人でもベテランでも検事の権限は一緒。新人だから許されるということはない”“お前が後回しにした事件にも被害者はいるんだ”などは、法曹界から“よく言ってくれた!”と称賛の声が上がっているという。
「三浦君にはエース検事を演じるにあたって、体育会系の部長をイメージして、と伝えました。
嫌いだからではなく、育てたいからこそ、愛をもって厳しくしごく。大塚はここまでツンデレのツンしか見せてきませんでしたが、酔って寝ぼけた凜々子がしたキスの後以降、違った一面も見せます」
検事ものだが真相解明に特化せず、凜々子の検事としての成長、恋や女性としての変化、横浜地検港南支部のメンバーとの絆、竹村家のホームドラマまで、欲張りとも思えるほど盛り込んでいる。
「前半はコミカルで後半はホロリとくる。見終わった後はスカッとして、心地よくなり、明日からの活力にしていただきたい。これは僕のドラマ作りのポリシーです。
本作でも、新人検事・凜々子の事件解決より、彼女の成長過程を楽しんでいただければと思います」
〈番組情報〉
水曜ドラマ『正義のセ』
日本テレビ系 水曜夜10時~