容疑者の両親、姉、弟の一家がそこに引っ越してきたのは今から約20年前のこと。
「あそこは容疑者の母親の実家のあった場所です。おばあさんもおじいさんも亡くなっていますが、生前、孫たちが一緒に住んでくれると、うれしそうでした」(古参の住民)
別の住民は、
「容疑者も姉弟もまじめで、あそこの家はみんなまじめ」
とトラブル臭のない家であることを強調する。
容疑者は、珠生ちゃんの通っていた小針小の卒業生。地元の小針中に進んだ。
娘が小・中学校の同級生だったという母親は、容疑者の雰囲気をよく覚えている。
「おとなしくてかわいい感じ。女の子みたいにおしとやかな印象でしたね。普段はわりとボソボソっとしゃべるタイプでしたが、会えばちゃんとあいさつもしてくれましたよ。
女子生徒からは“はるはる”って呼ばれて親しまれていました。ほんわかするというか、ゆるキャラみたいな感じですかね」
小・中学校の同級生だった娘を持つ別の母親は、
「おっとりした子っていう印象しか覚えてないですね。中学のときは、ロボコン部(科学技術部の通称)で活躍したことは聞いています」
と振り返る。
“まじめで普通” ではない一面を見た
実は小針中の人気は高く、
「進学率がよくて、県下でトップの進学校の新潟高校に、1クラス分くらいの生徒が進学します。珠生さんの家族も、もともとは別の地域に住んでいたのですが、子どもの将来のことを考えて小針に引っ越してきたと聞きました」(孫が小針小に通う60代の女性)
容疑者は新潟高校には進まず、ロボコン部に入部するほどメカ好きだったこともあり、県立の工業高校に進学した。
容疑者宅の近隣に住む60代の主婦が、その理由を話す。
「容疑者は3人姉弟の2番目で、お姉ちゃんが大学に進学し、下にも弟がいるので進学はあきらめて、手に職をつけるために資格の取れる工業高校に進学したと聞きました」