卒業後、1度も会っていないという高校の同級生は、
「逮捕されたときに映像を見ましたが、見た目も雰囲気も、高校のころの遼のままでした」
と、あまりにも変化のない様子をまずは指摘する。
「髪型も服装もあまり気にかけるようなタイプではないですね。上履きのかかとも踏まずにはいていたし、いつもきっちり制服を着ていました」
とまじめな外見だったことをつけ加える。
さらに学力と性格について、
「あまりいいほうではなく、追試を受けた科目もあったと思う。まじめだけど勉強はできないっていうやつです。なので卒業後の進路で進学はないな、と思っていました」
とまずは学力診断。続けて、
「しゃべるほうだけど、言葉につっかえる感じがありましたね。でもクラスメートとは仲よかったので、いじめとかはなかったです。ただ強めにいじられることはありましたね。ほかにもいじられるメンバーはいましたし、遼もやられっぱなしではなく、いじる側に回ることがありました」
まじめで普通。周囲がそんなふうに見ていた小林容疑者の別の一面を見たという人物がいる。電気科の同級生だ。
「部活は確かロボット部で、僕とは部活も趣味も違うので遊んだりすることはありませんでした。お弁当を一緒に食べたり、教室を移動するときに話すくらいの付き合い」
と関係性を前置きし続ける。
「結構熱く、ゲームやアニメの話をされたことがあります。『ワンピース』や『ドラゴンボール』のような有名な作品ではなく、僕の知らないマニアックなものでした」
ある日、小林容疑者が「これ好きなんだ」と、この同級生に携帯電話で見せた画像は中学生くらいのかわいい女の子のキャラクター。
「大人の女性や高校生ではなく、萌えキャラだったので“こいつロリコンかな”って思いました。当時、AKB48が人気だったんですが、遼は話には加わらずゲームやアニメキャラクターの女の子に夢中でした」(前出・電気科同級生)