理想のタイプは「美少女アニメキャラ」といわんばかりに容疑者が関心を示したのは2次元の女子。いわゆる“2D女子”で、リアルな女子に関心は示さなかった。ただ、同級生の女子生徒が相手にすることもなかった。

幼い女の子に傾倒していった

 クラスメートは容疑者を名前で呼んでいたそうで、中学時代のように“はるはる”と呼ばれることはなかった。

「奥手なのかなと思いました。好きな人とか彼女の話は聞いたことがありません。下ネタをふっても本人は絶対に話しませんでしたね」(同)

 卒業後は、電気工事の腕が発揮できる会社に就職。容疑者はそつなくやっていた。

「あいさつもできますし、働きぶりは至ってまじめでおとなしい。会社での行事は必ず出てきていますし、先輩ともよくしゃべっていました」(前出・勤務先社長)

新潟西署への移送時、小林容疑者を乗せた車両には多くの報道陣が詰め寄った
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 しかし、前出の電気科同級生は卒業後、心配していたことがあったと明かす。

「工事関係は体育会系の仕事だし、おとなしいあいつがそんな現場でやっていけるのか、大丈夫かなと思っていました」

 前出・勤務先社長も「仕事ができない」という悩みがあったとも話しており、社会人生活にストレスがあったのだろう。そこから逃れる癒しを家族や友人、恋人に求めることはなく、“幼い女の子”に傾倒していったのだろうか。

 入社6年目、勤務態度もまじめと評価されている一方、今年4月には別の少女を連れ回した疑いで書類送検されていたことが明らかに。まじめの仮面がはがれ「ロリコン」の地金が露呈した。1度も無断欠勤をしたことがなかった容疑者が初めて会社に連絡もせずに出勤しなかった5月7日の午後、少女を殺めた。

 下校途中の珠生さんを車に連れ込むまでどこで何をしていたのか、殺害後、遺体を遺棄する同日午後10時20分ごろまでの足取りや動機は? 車のトランクから見つかったという練炭と七輪は、いつ準備したのか? 本当に自殺を考えていたのか? などなど事件の謎はまだ何ひとつ明らかになっていない。

 捜査本部は殺人容疑などでの再逮捕についても視野に入れ捜査を続けている。