チームワークの良さと
エンディング・ダンス

 仲がいいのは、ひなぎく会メンバーだけではない。

「北村ベーカリーのメンバーもチームワークがいいですよ。今までエンディングのダンスはひなぎく会メンバーだけでしたが、第4話から北村ベーカリー・チーム(小林隆、とよた真帆、矢野聖人、井上苑子)も加わっています。みなさん、ダンスの練習を通じ一体感が増したようです。ちなみに、この先もエンディング・ダンスは変化がありますので、ぜひご注目を!」

 エンディング・ダンスの動画再生数は40万超アクセスと人気だ。

 佐々木は、クランクイン前に知人のパン工房で練習し、同じくパン職人役の鈴木伸之や矢野も練習のかいあって、本職顔負けのリアルなパン作りの光景は見どころのひとつ。

楓にとって母の遼子は、よき相談相手
楓にとって母の遼子は、よき相談相手
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「物語は、楓と安芸(鈴木)の関係が、安芸の元恋人(芦名星)が倒れたことで変化していきます。ほかのメンバーもそれぞれに自分の進むべき道を模索していきます。

 第6話(5月25日放送)では、楓の母(片平なぎさ)が、ひなぎく会に参加するのをはじめ親世代や人生の先輩たちからの視点も描いていきます。同世代の登場人物に共感したり、ひなぎく会メンバー4人の恋のお相手のイケメンを楽しんだり、気楽な気持ちでご覧いただければと思います」

 谷口卓敬チーフ・プロデューサーは、実験的な作品で新鮮だという。

「手に汗握る事件、ドロドロ愛憎劇、波瀾万丈などドラマのセオリーともいえる展開がないんです。事件で惹きつけるのではなく、原作のエピソードを豊かに膨らませて描き、続けて見たいと思ってもらえる面白い作品にするのは容易ではなく、実験的で新鮮でした。

 アラサー世代が“あるある”“(心に)ささる”と、言いたくなるようなディテールにもこだわり、丁寧に描いているドラマになったと思います」

<作品情報>
ドラマ10『デイジー・ラック』 NHK総合 金曜夜10時〜