「海風も気持ちよかったしお酒の酔いも手伝って、すごく楽しい時間でした。彼は、クシャっと笑うとタレ目になって、その笑顔がかわいかった。恋に落ちそうな予感がしました」
ところが、その男性、お酒のグラスが進むにつて、由美子さんの肩や腰に手を回したり、身体をすり寄せてきたり、手を握ったりと、だんだんとエロ男に変貌していったのです。
「最初は素敵な人だと思っていたけど、出会って2時間弱のうちにボディタッチが始まった。もう目的がミエミエだったので、彼が身体をすり寄せてくると私から離れるようにしていました」
離れても離れてもすり寄ってくる。そうかと思ったら、由美子さんの頭をグイッと引き寄せ、耳元で囁いたそうです。
「運命の出会いってあるよね。由美ちゃんには運命を感じるんだ。今夜はこれから僕んちにこない?」
“これは、完璧ヤリモクだ!”と思った由美子さんは、「私、もう帰ります。お会計していただいていいですか」と言いました。そんな由美子さんの言葉に彼はひるむ様子もなく、「じゃあ、そろそろ出ようか」と、テーブルの横にあった伝票をもちレジへ。
1万円で数百円のお釣りをもらっていた彼に、「おいくらお支払いしたらいいですか?」と聞くと、「4000円でいいよ」と女子割金額を提示され、由美子さんは千円札を4枚手渡して店を出ました。
駅に道すがら、エロ男は肩を抱いたり腰を抱いたりしながら、さかんに、「今夜は僕の家に行こうよ」とリフレインしていたというのです。それを振り切って電車に乗り、家に帰ってきたそうですが、その後も、「今日の続きはいつする?」とLINEがきたので、そのアドレスはブロックしたそうです。