目次
Page 1
ー 《男はゆっくり父親になる》は本当か
Page 2
ー 自分の父親が家事をしていなかった
Page 3
ー 具体的な案を出してレールを敷いてあげる

《男はゆっくり父親になる》

 この文言がX(旧ツイッター)上で話題を呼んでいる。

「子どもが産まれたにもかかわらず、父親の自覚を持てず、家事や育児の参加に消極的な男性が多いといいます。“あれをやって”と指示を出しても、腰が重い男性に頭を抱える女性は多いそう。中には“男はゆっくり父親になるから”と言い、家事や育児を女性に押し付ける男性もいるそうで、女性たちがX上で実体験を告白するなど、鬱憤の声が上がっています」(フリーライター)

 具体的には次のような声が上がっている。

《世間一般からするとだいぶ優しくて家庭的な夫なんだけど、子どもが産まれるまでもう1か月もないのに“実感わかないな”とか“男はゆっくり父親になるから”とか言われてさすがに萎える

《男はゆっくり父親になるって言葉を見たけど、うちはゆっくり過ぎて子どもが成人しました》

《10か月かけてパートナーのお腹が膨らんでいく間、ゆっくり父親になるとか言う男はその間なにしてるんだ?》

《産まれるまでの10カ月で十分ゆっくり父親になれるのでは…?》

《男はゆっくり父親になる》は本当か

 このように、女性たちが頭を抱える《男はゆっくり父親になる》という文言について、NPO日本家族問題相談連盟理事長で夫婦問題研究家として活躍する岡野あつこさんに解説してもらった。

「女性は自分で子どもを産むので、子どもと一体感がありますし、どうしても早く母性に目覚めます。男性は自分で産むわけではないので、子どもとどう向き合っていいのかわからないのです。そうした意味で“男はゆっくり父親になる”というのは起こり得る現象といえます」