第2回公演の題材は世界的オペラ『カルメン』。
「男と女の情熱的な関係を表す作品だと思うので、そういう意味では、踊って表現するのにとてもいい題材ではないかと思います」
新生・橋之助にご注目を
今作には残念ながら幸四郎さんは出演されないが、人気上昇中の若手歌舞伎俳優、四代目 中村橋之助さんがホセ役で、創作舞踊に初挑戦するのも注目。
「舞踊劇も経験のないことだと思いますし、女性と同じ舞台に立つってことも初めてのことですし、彼自身も襲名披露がだいたい終わって、これからというスタートのところで新たな世界に飛び込んでくれたので、また新しい橋之助くんを見ることができるんじゃないかと思います。
お客さまには、何か本当の男女の感情を感じていただける作品になると思っています」
日本舞踊の公演を初めて見る人に、どういう楽しみ方をするのがいいかアドバイスをしていただくと?
「この新作の公演に出演するのは日本舞踊協会員で、日本舞踊のあらゆる技を身につけている人たちばかりなので、着物を着てカッコよく動ける人たちばかりです。その舞台で日本のカッコよさってものを探しにきていただけると面白いんじゃないかと思いますね。
カルメンの話をジャパネスクに見ていただく作品ですので、こしらえも着物をデザイン化した華やかな衣装になりますので、そういう部分も楽しんでいただけると思います」