また、昨年12月には麻央さんのブログの書籍化についても宣言していたが、
「それも同じなんですね。人々の救いになることもあるけど、違うふうに受け止める方もいらっしゃる」と、反対の声を受けていることを告白し、
「せっかく情熱を、愛情をもってやっていても、逆の効果も昨今、あるじゃないですか。それは彼女(麻央さん)も望んでいない。だから、作ったけど、出しませんでした。多分出さないと思います」
と苦渋の決断を語った。一方、その背景について、事情に詳しい広告代理店関係者はこう語る。
「今までに棚上げになっていた基金と出版のことですが、どちらも専門のノウハウがないのに意見をあまり聞いてくれず、自分たちでやりたがるから進まないようなんです。
ネットの書き込みでは、麻央さんの過去の闘病を巡って常に『どんな時期に標準治療や民間療法をしていたのか?』といった疑問の声が強く、“過去のブログをまとめただけの出版では、読者も納得がいかないのでは?” という出版社側との構成上での折り合いが合わず、頓挫したというのが本当のところです。
海老蔵さんも形にしようと頑張っているようですが、実現させるのは難しいかもしれません」
大きな存在となった麻央さんとの思い出を今後、どう形にしてゆくのだろうか。
<取材・文/宮崎浩>