渋谷を出たバスは代官山を抜け、目黒区総合庁舎前に。そして次の停留所『けこぼ坂上』バス停前に近づくと、突然、

「次はけこぼ坂上、けこぼ坂上でございます。EXILE NAOTOです、 どのカレーもオススメ。テイクアウトもできる『CURRY UP』前でございます」

 と、NAOTOがバス停前のカレー屋さんの宣伝をはじめたのだ。

 目黒といえば中目黒駅そばに、EXILEの事務所『LDH』のグループ企業が運営する『CURRY SHOP 井上チンパンジー』がある。NAOTOが宣伝する『CURRY UP』とご近所なのだが、身内なのにそっちの宣伝はいいのか? と素朴な疑問も出てくる。

『CURRY UP』は、今年の1月にオープンしました。もともとこの場所は雑誌や広告の撮影スタジオだった場所で、ギョーカイ人はよく通っていた場所だと思います。その縁なのか、女優の牧瀬里穂さんの夫で、ファッションブランド『A BATHING APE』創業者・NIGOさんのプロデュースでオープンしたようですね。

 原宿や新宿にも店舗があり、NIGOさんの強いこだわりを感じるおしゃれなディスプレイとカレーメニューで構成された店舗です」(グルメ情報誌ライター)

 JSBメンバーのインスタなどでも、NIGOの姿はたびたび登場するだけに、今回のバス広告アナウンスは友情出演といったところのようだ。

「そんなに混み合うエリアではないため本数も少ないので、このアナウンス効果の乗車率が気になります。今後、夏休みに入ると、地方のファンが押し寄せるかもしれませんしね。広告としても実験的ですが、乗客も増えればバス会社も収入増ですから」(前出広告関係者)

 ちなみに、アナウンスは岩田剛典NAOTOのみで、ショートバージョンとロングバージョンが確認されている。2人のレアなアナウンスを聞きに行ってみては!?

<取材・文/宮崎浩>

※記事の一部を訂正しました(2018年7月9日14:20)