友人と食事を楽しんでいたテン選手。これが最後の食事になってしまった(友人のインスタグラムより)
友人と食事を楽しんでいたテン選手。これが最後の食事になってしまった(友人のインスタグラムより)
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「ブライアン・オーサーコーチのインスタグラムを通じて発表されましたが、ロシアのメドベージェワ選手、アメリカのジェイソン・ブラウン選手ほか、同門の選手との連名でした。ほかの選手は自らのSNSなどで個人のコメントも発表しています」(同・スケート連盟関係者)

 羽生のコメントを待ちわびていたファンは安心したかもしれないが、個人で出さないことには理由があった。

「以前から注目されることが多かった羽生選手ですが、五輪2連覇を果たし、国民栄誉賞を受賞するなどますます注目の的に。“発言することで記事が書かれるし、本当もウソも、すべてがニュースになってしまう”と取材や記事に対してナーバスになっているようです」(同・スケート連盟関係者)

 今回の報道では、羽生がより発言しにくい状況に。

「テン選手の殺害を報じた媒体が、羽生選手と彼が過去に確執があったという内容も記事にしたんです。

 たしかに、'16年の世界選手権の公式練習で、羽生選手の番になっても、テン選手はリンク中央でスピンをし続け、衝突しかけたんです。羽生選手が声を荒らげる場面もありました」(スポーツライター)

 しかし、この試合が終わる前に2人は和解し、仲睦まじい姿を見かけることも。

「蒸し返されたエピソードに、“なんで今書くの?”とファンは怒り心頭。憤りもわかりますが、今は突然の訃報に悲しんでいるときです。報道とファンのせめぎあいによって、羽生選手もさらに発言しにくくなっていると思いますよ」(前出・スケート連盟関係者)

 今はただ、故人の冥福を祈るばかり─。