本店の敷地面積は約1000坪! 厨房や席数の広さにもビックリ
本店の敷地面積は約1000坪! 厨房や席数の広さにもビックリ
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 スープは毎日2回、本店で作られ、各店舗に輸送される。一括で調理するため品質のバラつきはない。

「配送中に風味やうまみが損なわれてしまうため、本店から90分圏内の立地じゃないと出店できない」

従業員にやさしい“超ホワイト企業”

常時、硬めん、中めん、軟めん状態のうどんがゆでられている
常時、硬めん、中めん、軟めん状態のうどんがゆでられている

 スープにこだわるからこそ門外不出の牧のうどん。本店のある糸島市を中心に、福岡・佐賀のみの展開だが、その味を求める者は後を絶たない。7年連続で売り上げは増加しているうえ、売上総利益の6割を人件費に充てている。儲けをしっかりとスタッフに還元する優良企業でもある。

「本店のランチタイムは1時間で200食も出ますから、従業員は大変です。頑張って働いて、結果も伴っているのだから、毎年の昇給やボーナスアップは当然。いいものを作るためには、いいスタッフとモノが必要ですから」

 60歳以下のスタッフは無期雇用、希望者は法的条件さえクリアしていれば誰でも正規雇用にしている。60歳を過ぎても再雇用。社員旅行では子ども分の費用まで負担するなど、うどんのようなホワイトっぷりだ。

だし用の利尻昆布は1か月に3トン弱使う。スープは、なんとお替わり自由♪
だし用の利尻昆布は1か月に3トン弱使う。スープは、なんとお替わり自由♪

「牧のうどんは、そこにあるものをいかし続けてきて大きくなりました。製麺所というバックボーン、やわらかな麺に親しみのある土地柄、天然素材をベースにしたスープ。すでにあるものをどうやったらいかせるか考えた結果が、他店との差別化につながりました」

 無理に多角化しなくても、成長できる姿がある。従業員にお金を使うことも、まさしく今あるものをいかすことにほかならない。

「いつまでこの人件費と材料費を負担できるか不安ですが(笑)、この哲学で大きくなった。いい意味で、変わらない牧のうどんでありたいですね」


※表示価格はすべて税込みです