小林麻耶

 元フリーアナウンサーの小林麻耶さんが自身のブログで突如、結婚を発表して、10日が過ぎた。

 発表では相手の男性が4歳年下の一般人ということだけで、職業が何なのか、知り合ったきっかけなどはいっさい明らかにされていない。そのため、

「マスコミは必死になって取材していますが、まだどこも、詳しい話をつかんではいないようです」(スポーツ紙記者)

 しかし、これだけ情報が出てこないのも不自然だ。時間がたてば何かしら漏れ出てくるものなのだが、これは相当厳しい情報統制をしているのだと思われる。

 芸能人である麻耶さんサイドは、それが可能だと思われるが、男性が一般人ならそう簡単ではない。友人・知人には知らせておらず、おそらく限られた親族のみにしか報告していない可能性は大きい。しかも目撃情報さえも出てこない。

 そんななかで、一部女性誌が、麻耶さんと夫の姿を捉えた。

 記事のタイトルは『そっくりの男と結婚』。

 いったい誰に“そっくり”?

 写真につけられたキャプションには《端正な顔立ちや服装のセンスなど、海老蔵を彷彿と(ママ)させる。》とあり、また記事本文には麻耶さんの知人の話として《海老蔵さんに雰囲気が似ていて驚きでした》と書かれている。

 正面から撮られた写真は、一般人なので目線が入ってるが、海老蔵に似ているような、似てないような、ちょっと微妙。白いTシャツと短パンの装いは確かに“海老蔵風”だが。

よく見かける「“〇〇似の”」表現の読み方

 余談だが、芸能人の熱愛報道で、相手が一般人の場合、読者にイメージをつかんでもらうため、読者が知っているであろう芸能人を例にあげ、“〇〇似”という表現を使うことがよくある。

 実際に似ていることもあるが、そうでもないこともあるが……、女性の場合のポイントは“〇〇似”の後に“美人”が付くか付かないかだ。

 つまり“〇〇似の美人”となっていれば、似ているケースが多い。付いてなければ、あまり似ていないと考えていいだろう。後者の場合、イメージをつかんでもらうために、無理やり“〇〇似”と表現しているにすぎない。

 男性にも“〇〇似”という表現を使うが、どちらかと言えば素性をはっきりさせることが重要なので、たとえば「都内一等地の高級マンションに住む実業家で40代男性」などといったように具体的な居住地や職業、スペックなどを書くケースが多い。

 この“〇〇似”を引っ張り出すために、何人もの担当者が顔を付き合わせて考える。週刊誌ではよくある光景だ。

 話を戻すと、今回も編集者たちが頭を悩ませてつけたであろう“海老蔵似”という表現に、麻耶さんがかみついた。

「週刊誌の皆様へ」というタイトルがつけられたブログには報じた女性誌の記事リンクを張り付けて、

《正直、真逆な雰囲気です。麻耶の知人に、お伝えくださいね!!! 今までは、ぐっと堪えてきましたが、わたしには大切な旦那様と旦那様のご家族がいます》(一部抜粋)

 と怒りのコメント。

「掲載した女性週刊誌は、“麻耶は海老蔵に思いを寄せていた。だからそっくりの男性を選んだ”という方向に持っていきたかったのでしょうが、無理がありますね。雰囲気が似ていると語ったのが“知人”じゃなく、せめて“目撃者”くらいにしとけばよかったのにと思います(笑)」(写真誌記者)

 麻耶さんのマスコミ、特に週刊誌に対する不信感は相当なものと思われるが、3日には、これも突如、芸能界引退を発表。一般人となった彼女だが、にもかかわらず、6日に一部の週刊誌が直撃。これに対し、すぐにブログを更新し『週刊誌の方へ』と題して、苦情を綴っている。その文面は一見、穏やかに見えるが、かなりご立腹の様子が伝わる。

 これで、マスコミも彼女を取材しにくくなったのは事実。そして、夫の詳細を知ることはますます難しくなったと言える。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。