'17年11月2日からの約1か月間は、3度目の不登校になった。ネットで中傷が繰り返されるも、学校は対応を怠り、さらなるいじめに発展したためだ。
4度目の不登校も、3度目とほぼ同じ理由。'18年1月24日から卒業まで、学校に行けないままだった。
いじめに認定されない内容も
卒業間近の3月14日、市のいじめ問題調査委員会は「報告書」をまとめた。
それによると、前述の(1)〜(4)のほか、次の出来事が挙げられている。
(5)部の練習中に、ひじで顔を叩かれるなどした。
(6)映画を見る約束をしていた部員が当日は連絡せず、別の生徒と遊びに行った。昌之くんがそれを学校に訴えると、部員は怒り、「一方的に文句を言われた」と嘘を言い、昌之くんは周囲から責められた。
(7)自宅で遊ぶことを断られたサッカー部員4人が、昌行くんと交際中の女子生徒の自宅に行き周辺で騒いだ。
(8)昌行くんが行きたがっている店へ一緒に行こうとした部員が、目の前で、ほかの生徒と行く約束した。これをきっかけに「学校に行きたくない」と言い出した。
これらの8件のうち、調査委は7件を「いじめ」と認めている。だが、認定されなかった(5)について、晴海さんは不満を隠さない。
「部活中に私は見ましたし、部活のあとに副顧問にも話しました。認められなかったのは、叩いた部員が“覚えていない”と話し、学校側も“記憶がない”と言ったからです」(晴海さん)
調査委は、不登校についてはいじめが「主たる要因」と認めた。だが、学校の対応への不信感、サッカー部顧問の不適切な指導、コミュニケーション不足から誤解が生じたことなど、要因は複数あるとも指摘している。晴海さんにとっては納得のいかない内容だ。
「顧問の行為は体罰であり、処分もされています。なぜ“不適切な指導”と記したのでしょうか」(晴海さん)
昌之くんは、卒業証書も手渡されていない。
「生徒が何かしたら絶対に反省か謝罪をさせるのに、どうして校長や教頭や市教委はしていないのでしょうか。裁判ではもう嘘をついたりしないでほしい」
第1回口頭弁論は9月12日に始まる。