大川さんとのお見合いを終えた真理恵さんから連絡が入ってきました。

「お断りでお願いします。会話が一問一答形式で、話が膨らまず、続きませんでした。それにしても、こちらをチラ見して声をかけてこない男性って、このパターンが多いですよね」

 そして真理恵さんは、元プロレスラーの高田延彦さんをマネて、おどけた口調でこう言いました。

「こっちに気づいているなら、さっさと声をかけてこいや〜」

全ての会話が悲観的

 女性会員の由美さん(33歳、仮名)がお見合いしたお相手は、有名商社に勤める依田さん(38歳)でした。

 お見合いを終えて、由美さんは言いました。

「お断りでお願いします。とにかくネガティブな発言が多くて、1時間のお見合いを終えたら、ぐったり疲れてしまいました」

 会話はこんな様子でした。

 由美さんが、「商社マンって、世界を飛び回るお仕事ですよね」と言うと、「世界といっても、辺鄙(へんぴ)なアジア圏ばかりですよ」「それにしても、海外に行くって楽しいんじゃないですか?」「そうですか? ま、商社なんで海外出張は当たり前です。だけど、僕は出世しませんよ」

 こんなネガティブトークをする男性と結婚したいと思う女性は、まずいませんよね。

 こういう会話をしてしまうのは、依田さんに限ったわけではありません。30代、40代で婚活市場にいる男性は、会話の傾向がなぜかネガティブなのです。

 例えば、「世界といっても、アジア圏ばかりですが、これから発展をしてく国というのは、面白いですよ。そこで生活している人に、生きるエネルギーを感じます」とか、「出世はしないかもしれないけれど、仕事には、やり甲斐を感じていますし、楽しいですよ」といったら、同じことを伝えたとしても、印象が180度違いますよね。

 さらにこのお見合いは、お会計が割り勘でした。