「予定の滞在時間は1時間でしたが、子どもたちひとりひとりに丁寧にお声がけをしていただいたこともあり、10分ほど長く滞在されました。
3人の子どもの訓練風景をご覧になりましたが、雅子さまは子どもたちと同じ目線まで腰を低くして、優しくお声をかけてくださったんです」
おふたりは、施設のことも事前に調べていたそうで、“進んだ手術を行っているそうですね”と、施設の取り組みについてもお話しになっていたそう。
「マット上で訓練していた子どもに対しては、最初はおふたりともしゃがんでお話しされていましたが、最後のほうはマット上で正座のような形で接していただきました。
さらに、入院している子どもたちのために、お土産としてお菓子もいただいてたいへん感激しました」(福岡さん)
翌日には、九州豪雨で大きな被害に遭った朝倉市や東峰村をお見舞いに。
「約100人の被災者が暮らす『応急仮設住宅林田団地』で、自宅が全壊したという車イスに乗る高齢の女性とお話しされました。ここでも雅子さまは、腰を落として同じ目線にされ、さらには女性の手を握って励まされたのです」(前出・皇室担当記者)
被災者や高齢者、子どもたちに対する振る舞いは、やはり“大先輩”の背中をご覧になっているからだろう。
「雅子さまが腰を落として被災者の目線に合わせて笑顔で励まされていたのは、美智子さまをお手本にしているからだと思います。
東北の被災地の慰霊碑に行かれたときには、スカート、ヒール、手袋などの正装にお召し替えされていたのも、美智子さまをお手本にされていると感じました。来年のお代替わりの後も、皇后として両陛下のスタイルを踏襲しながら活躍されると思いますよ」
そう話すのは、皇室を長年取材するジャーナリストで文化学園大学客員教授の渡邉みどりさん。