「ダメだったら軍隊に」
大手芸能事務所の話は残念ながら白紙化し、アカデミー時代の友人(チェ・テウン)が先に所属していた芸能事務所、B2Mエンターテイメントに所属することになったダニエル。2014年にアカデミーを卒業し、ソウルで練習生生活をスタートさせた。
後にB2Mはダニエルの現事務所、MMO(エムエムオー)と合併。そして2017年4月、MMO所属の他の4人の練習生と共に、オーディション番組『プロデュース 101シーズン2』に出演することとなった。アイドルを目指す101人の練習生が実力を競い合い、視聴者投票で選ばれた上位11人がデビューできるという、サバイバル形式の番組だ。
「番組が始まる前、ダニエル君が一度、釜山に来てくれたんです。“出ることになったので、一生懸命やってみます。もし、ダメだったら軍隊に行きます”と話していたので、“結果はどうあれ、やる価値があるから頑張ってみろ”と応援しました。
運がよかったのは、『Pick Me』(番組テーマ曲)の振り付けを教える講師がナタラジャアカデミーの出身者だったんです。お互いに面識があったので、心理的プレッシャーが他の練習生より少なく、振り付けも早く覚えられたようです」
レベル分けテストでは、見事、一番評価の高いAクラスに入ったダニエル。
「それでも、収録当初はだいぶ苦労していたようでした。周りの練習生たちが本当に一生懸命やっている姿に影響を受け、本気でやらないといけないと覚悟を決め、課題曲『SORRY,SORRY』の頃から、表情の練習なども自らするようになっていきました」
最初の順位発表では101位中、23位だったダニエル。
「30位以内だったら上出来だと思っていましたし、それ以下であったとしても、釜山に戻ってきてから活かせる経験になる、そんなふうに思っていました。けれど、放送が進むにつれ人気がどんどん上がり、最終投票ではまさかの1位!
僕のところにも“おめでとう”とたくさんの連絡がきました。昨年8月のWanna Oneデビューコンサートは、ダニエル君のお母さんと一緒に見たんですが、“こんなにカッコよかったなんて!”と、ふたりで驚きの声を上げながら見ていました(笑)」