たとえ、妻ができることでも、できないフリをして夫に頼むのがコツ。
「“お父さんがいないと生きていけないの~”という妻の態度が夫を動かします。わが家は、麺ゆでを夫の担当(責務)にしてプロフェッショナルになってもらいました。その結果、いまではそば打ちに興味を持つまでになりました」
また、ルールに沿ってやることが好きなのが男性脳。皿洗いも手順をきちんと説明すれば、ルールどおりにやってくれるのだ。
「皿の洗い方を説明せずに、裏がヌルヌルだったと怒ったりしてはいけません」
妻は自分が忙しいとき「察して手伝ったら?」と思うが、男性脳は「察する」ということがストレスになる。女性は、逆にプロセスをきちんと説明することが苦手だが、そこをクリアすれば、夫はロボットのように家事をしてくれる。
やっぱり“触れ合い”が大事
「最初に男女では認識フレームが違うとお話ししましたが、共通フレームを手に入れることで、夫婦関係は抜群によくなっていきます。そのひとつが触れ合うことです」
夫婦で夜の営みがなくなって、気がつけば何年間も夫に触っていなかったなんてことはザラ。
「7年ほど前から毎朝、夫をハグして見送ることにしたんです。最初は驚いていましたが、今では抱き合ったまま話をしたりしていますよ」
ハグは無理でも手をつなぐくらいならできるかも。
触れ合うことに加え、定番にすることが重要だという。
「男性は理髪店を変えない、同じ店に行って同じ酒を飲むといった定番があると落ち着きます。そのため触れ合いながら定番の作業をすれば、共通フレームが増えます。私はハグのほかに夫を趣味の社交ダンスに誘いました。最近はずいぶん上達してきましたよ」
社交ダンスはハードルが高いかもしれないが、庭やプランターでハーブや野菜を育てるなど興味があるところから始めるのがオススメという。
「園芸のお買い物をしながら、手をつないでみては?」