学校の対応
学校は大騒ぎだ。
同校によると、最初に逮捕された2日後の10月25日、緊急保護者会を開いて事情を説明するとともに謝罪。
「児童の動揺が大きかったので、心のケアをしていくなど取り組みを説明しました。保護者から厳しい質問はありませんでした」(同校)
翌26日には4回に分け児童集会を開き、年齢に応じて言葉を選んで事情説明し、校長以下、全教師が頭を下げて「申し訳ありませんでした」と謝ったという。
とはいえ、被害女児と在校児童の年齢層は重なっており、校内で不審な言動がなかったかチェックは必要だろう。
「事件後、600人弱の全校児童とその保護者に対して類似するようなことはなかったかアンケート調査をしたところ、該当はゼロでした」
と守谷市教育委員会。
また複数の保護者に取材を申し込んだところ、「話したくない」などと協力は得られなかった。
強制わいせつは懲役6か月以上、10年以下の罪に問われる。児童買春・ポルノ禁止法違反(単純製造)は懲役3年以下、または300万円以下の罰金を科せられる。
容疑者の祖母は、
「孫が世間さまに顔向けできないような恥ずかしいことをやってしまった。本人も罪を認めているようですから、絶対に悪いんです。それでも、孫がかわいそう。これから先、あの子はどうなるんだろうと思ったらねぇ……」
と言って急に泣き出した。それを見た父親は、
「親として、今後は反省させて、更生させます。先生への道はこれで絶たれるでしょうが、それ以外の道で頑張るように励ましていきたい」
と力強く誓った。
卑怯な犯罪だけに周囲のショックは大きかった。供述どおり、小学生を騙して裸の写真を送らせることで優越感を得ていたのであれば、教師を目指すことじたい間違っていた。最もショックを受けているのは被害女児であることを忘れてはいけない。
女児の心の傷が癒えることを願うばかりだ。