お父さん世代よりもっと上の世代は、彼女のちゃめっ気溢れる姿を知っている。
松坂が『劇団ひまわり』に入団した直後のこと。当時、彼女が中学生だった15歳のときに、子ども向けコメディドラマ『忍者ハットリくん+忍者怪獣ジッポウ』(東映東京撮影所制作)でテレビ初出演。
その後も'73年には、ザ・ドリフターズ主演のコメディ映画『大事件だよ全員集合!!』でマドンナ役に抜擢、コミカルな役を見事に演じている。
まさに、“バラドル(バラエティーアイドル)”のような存在で、ハートを射抜かれた“男子”は多かった。
「朝ドラでは、ふくよかで、優しそうな笑みを浮かべ、意地悪をしても憎めない、チャーミングな“お母さん”を演じていますが、ときおり、吉本新喜劇ばりの“ボケ”をかますシーンもあり、笑えます。その演技力は、若いころに培われていたんですね」(前出・テレビ局関係者)
今年の紅白には、何かしらの形で出演する可能性は大きい。セクシーでコミカルな『愛の水中花』が聴けるかも。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。