事件前日から当日にかけて昌大さんは妻と娘を伴い社員旅行に参加していた。
「熊本・阿蘇にある温泉旅館に行きました。いつも一緒に行動し、食事のときも3人で並んで座っていました。帰りがけには“楽しかったね”“来年も来たいね”と唯ちゃんと奥さんは話していました。昌大さんはその様子をニコニコ見ていました。解散は25日の午後3時ごろでした……」(前出・同僚女性)
そしてその数時間後、惨殺事件が起きることに……。
溺愛する娘まで……
前出・同僚女性が話す。
「昌大さんは“息子に彼女がいるとよ”とうれしそうに話してくれたことがありました。“早くじいちゃんになるね”と言うと“困りますよ”と言いつつも、はにかんでいました。
唯ちゃんも可愛くてしかたない感じで溺愛していましたね。道連れにしたのであれば残された先のことを考えたのかもしれません」
不倫を疑われていた可能性がある松岡さんは今年5月ごろ、長年付き合っていた女性と再婚したばかり。
「先月の祭りでは初めて奥さんを連れて来て、とても仲睦まじい様子でした」
と、知人女性(68)。
今年初めごろ、熊本のトラック運転手を辞め“親も年とって大変、いずれは家を継ぐ”と専業農家になった。
「両親も喜んでいました。おまけに集落を担っていく、中心になる人だとみんなで話していました」(前出・知人女性)。幸せ絶頂のところでかわいそう、と目を潤ませる。
昌大さんは夫婦トラブル解決になぜ松岡さんを呼んだのか。第三者が口を挟めばよりこじれる可能性は高い。
昌大さんと松岡さんはそれぞれ熊本県で働いており、2人の妻はともに熊本県出身で何らかの接点があったのか、ひも解くべき謎は依然多い。
「この辺りは年寄りが1人か2人で生活している家ばかりなので、三世代で同居は珍しい。息子さん夫婦と孫に囲まれて生活している保生さんはうらやましいなと思っていました」(前出・親戚の女性)
そんな両親まで殺し、母親の首を切るほどの憎しみはどう醸成されたのか。
押方小学校には唯ちゃんの机が生前のまま教室に残る。
「唯ちゃんの掲示物や荷物は担任が少しずつ片づけています。一気にやるとみんなショックを受けますからね。みんなひどく悲しんでいます」
と、教頭。
真相究明が待たれる。