大女優が挑んだ名シーン。誘拐犯3人のアドリブ
ドラマの見どころのひとつに、誘拐犯と人質の関係が逆転し、そのキーマンとなるのが、とし子。
「人生100年時代を迎えて、80歳のとし子は本当にアクティブ。終活などとは無縁で、誘拐犯3人組と接することで、さらに元気になっていきます。中盤以降に、とし子がパラシュートで空から落下するシーンがあるのですが、富司さんは喜んでやってくださいました。
こんなアクティブなシーンを大女優がOKしてくれただけでも楽しいドラマになると確信が持てましたが、健一たち誘拐犯もユニークです。彼ら3人のアドリブに、リハーサルから大爆笑が起きています。
演技巧者の方々がそろっているので、みなさんがこだわりやアイデアをお持ちで、たいへん活気のある撮影現場です」
ロケが多く、空き時間はその土地の銘菓を楽しむことも。
「ミステリー色はありますが、伏線や覚えていなければならないことはありません。終盤にはどんでん返しも用意していますので、お楽しみに。ご覧になったみなさんが、他人のことを思いやるやさしい気持ちになっていただけたらうれしいです」
◆こんな渡部篤郎見たことない!!
刑事役を数多くこなしてきた渡部。でも、本作での井狩役はちょっと違います。
「たたき上げの刑事らしさを出すため、ピシッとしたスーツ姿ではなくジャンパーを着ることや井狩が名古屋弁なのは、渡部さんのご提案です。
たくさんのこだわりがあり、今までに見たことのない渡部さんの刑事役になっていると思います」(市野P)