'12年11月、優勝パレードに参加する原監督

 巨人・原辰徳監督が、選手のSNS上での投稿内容に苦言を呈した。

 プロ野球選手や芸能人、有名人のSNSでの投稿は、その発言内容や動画、画像一つでも今やニュースになるだけでなく、世論にも影響を与えるほどの力を持つ。

 最近でいえばタレントのローラが沖縄・辺野古への米軍基地移設計画に関するインターネット署名に対して協力を呼びかけたことで、「“政治的発言”でタレント生命に関わるのでは?」と指摘する声もあがった。

SNSは芸能人にとってはドラマや映画の宣伝をするだけでなく、自分の言葉でファンに直接伝えることができるツールの一つ。多くは、ファッションや食べ物、近況や他愛のない内容ですが、昨年末の吉田羊のように報道に対して否定する“場”として使われるケースもありますが」(スポーツ紙記者)

 プロ野球界でも、昨年はSNSが何かと話題に上った。6月には巨人の篠原慎平と河野元貴が不適切行為(裸になった篠原を同席の河野がスマホで撮影し、SNSに知人限定で公開)をしたとして謹慎処分(後に戦力外通告)になった。

 同8月には広島の薮田和樹が英語で投稿した内容が炎上。また10月には阪神から戦力外通告を受けた西岡剛が、球団が発表する前にSNSで公表してしまうという珍事もあった。

 こうした球界のSNSの事情に対し原監督は持論を展開した。1月3日の東スポWebは原監督のコメントを次のように報じた。

≪「俺ね、有名人たちがSNSとかで自分で話すじゃない? あれダメだと思うね。あれは都合良すぎだよ。有名人ならば堂々といっとかなきゃな」(中略)「自分から発信するっていうのは、果たして有名人としてファンに対して、メディアの人に対してどうなのかなと思うね。基本的にやるべきじゃないよな」≫

 昨季、リーグ最多勝と勝率1位の2冠を手にした広島の大瀬良大地は、SNSをやめたことが好成績につながったという。

「ただ原監督は一方では『何かに対しての反論だったら』ありと理解も示していますが、場合によってはナインに一定期間“SNS禁止令”を出すこともあるかもしれません」(スポーツライター)

 自然体の自分をファンに見せることでファンとの絆を深めたい、と考える有名人も多いが、プライベートを見せすぎて炎上するタイプもいる。

SNSがイタイと言われてしまうのがZOZOの前澤友作社長と剛力彩芽、浜崎あゆみや工藤静香です。サービス精神が旺盛すぎるので炎上しやすいのかもしれません」(ワイド―ショースタッフ)

 SNSが話題になるのも人気者ゆえではあるが、やりすぎには注意が必要かもしれない。