純烈』のメンバー、友井雄亮が交際女性にDVをはたらいていた過去が発覚した。

 妊娠中の同棲相手に大ケガを負わせ、流産したその女性に「逆によかったじゃん」と暴言を吐き、接触禁止の誓約書を書くはめに。さらに、別の彼女には数千万円もの借金があり、大部分をギャンブルにつぎ込んでいたという。加えて人妻とも不倫していたという話まで。

 文春の直撃に対し「もう済んでる話なんすよ」と語っていたが、同誌の発売翌日には一転。記者会見を開き、報道を認めてグループ脱退と芸能引退を発表した。

女性からの接触を恐れて

 文春の発売以降、各マスコミに彼のネガティブな情報がいくつも寄せられているようだ。今回報じられた女性たち以外にも、不誠実なふるまいをしてきたということなのだろう。

 長い下積みの末に、やっとつかんだ人気と紅白出場。純烈のメンバーたちは、きっと、達成感に酔いしれて、さらなる進撃を目論んでいただろうに。

 果たして純烈はこのまま消えてしまうのだろうか?

 しかし、このスキャンダルが今後の活動に与えるダメージはそれほど大きくない、と言うのは、レコード会社幹部。

「紅白で初めて彼らを知った人も多く、CMはまだ少ないし、地上波のレギュラー番組もありません。こう言ってはなんですが、バレたのがこの時点でまだよかったと思いますよ。ペナルティはCMを降板するくらいで、ダメージは極力少なくて済みます。

 また、彼らの主戦場は“スーパー銭湯”でしたし、これからもそうでしょう。元々客がいるところに出向いての“ライブ”ですから、コンサートと違って集客の心配がいらないのが強みですね。なので“会場がガラガラ”なんてこともないのです

 仕事に関しては、現状維持で済むかもしれない。しかし、今後の人気には影響するとも考えられるが、

純烈は、若いアイドルのようにメンバーひとりひとりにファンがついて、グループ内の“推しメン”を応援するといった概念は薄いんです

 ファンの年齢層も中高年の女性が多く、苦節何年といった下積みの時期を一緒に過ごしてきた気持ちが強いため、個人というよりはグループそれ自体を応援しているんです。なので友井さんが抜けても、急激にファンが減ることはないでしょう。

 むしろ“困難を乗り越えて頑張って欲しい”という気持ちから、応援が以前にも増して熱くなることさえ考えられます」(テレビ誌ライター)

 メンバーが不祥事で脱退する例でいえば、昨年のTOKIO・山口達也元メンバーが記憶に新しい。しかし、彼らもバンド活動こそできていないものの、それほど大きなダメージもないままテレビやCMで活躍を続けている。

 世間が忘れるのも意外と早い。しかしながら、足元をすくわれないためにも、芸能人は過去をしっかり清算しておくことが必要だ。

<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。