アナログな表現がおしゃれで新鮮!
松島 バレエのスタイルが大きな要素としてありますけど、バレエ以外にも、その当時に全盛だったフレッド・アステアをオマージュしたステップや、ジーン・ケリーのオマージュも盛り込まれていて、すべてがおしゃれなんですよね。しかも、振付のクリストファー・ウィールドンさんいわく“セットも踊る”。俳優が踊りながらセット転換をしていくんですが、その手法がいい意味でアナログ。とても洗練されていて、かえって新鮮に感じます。
─酒井さんは、これまでミュージカルや演技をやってみようとは思っていなかったのですか?
酒井 この作品のオーディションがあると知るまでは、まるで考えていませんでした。ただ、僕はもともと、いろんなことに興味を持って挑戦するのは好きで。実はバレエダンサーをやめて、イタリアンのレストランで働いていたこともあるんですよ。でも、ほかの職業を経験したことで、やはり自分は踊ることがいちばん好きだということに気づき、バレエの世界に戻りました。この作品のオーディションも持ち前のチャレンジ精神で“この作品にかかわってみたい”という一心で受けました。