ウィッグ使い分け、こだわりの主題歌

 小夜子のこだわりは衣装だけでなく、髪型にもあった。

「2種類のウイッグを使い分け、自分の部屋では佳乃さんご自身のショートヘアになっています。髪型によっても小夜子の顔が違っているのが特徴です。

 さらに注目していただきたいのが主題歌です。ソロ活動を始められたエレファントカシマシの宮本浩次さんが『冬の花』を今作のために書き下ろし。脚本を最後まで読んだうえで、佳乃さんの小夜子をイメージして作ってくださった。連続ドラマでは、台本に主題歌をどこでIN、OUTするかはあまり書かないものですが、今作では明記。演者さんも、主題歌を念頭に入れた演技をしています」

 変顔もありの小夜子の百面相、小夜子&朋美のW木村のバトルは見どころ。

新たなターゲットから大金をせしめようと画策する小夜子と柏木 (c)フジテレビ
新たなターゲットから大金をせしめようと画策する小夜子と柏木 (c)フジテレビ
【写真】ゴージャスで派手な小夜子ファッション

 第5話では、小夜子は新たなターゲット、元開業医の笹本(麿赤児)に接近。家のリフォームを考えている彼の依頼を受けた朋美は、小夜子の思惑に気づき、不審感を抱く。朋美自身は、パートナー(長谷川朝晴)との関係に亀裂が入る一方で、本多との距離が縮まり……。

「原作や映画とは違った結末を考えていますし、関西らしい笑える場面とシリアスなシーンのメリハリにもこだわっています。脚本は、クランクイン前に仕上がっていたんですが、現場の雰囲気に合わせて、台本の改訂版を出しているんです。どんどん面白く、考えさせられる内容になっていますので、ぜひお楽しみください」

新たなターゲットから大金をせしめようと画策する小夜子と柏木

“W木村”対決に注目!

 小夜子と朋美の超絶バトルは見どころのひとつだが、衣装でも対決してるって気づいてました?

「小夜子は男が惚れるような華やかなファッション。対する朋美は、カジュアルで、ボトムはデニムで統一しています。多江さんは、ピンヒールにデニムの衣装で統一した役柄は初めてだそうで、新しい挑戦をしていただいています」(杉浦P)

必見の小夜子ファッション

 ゴージャスで派手な小夜子の衣装は毎回、数ポーズ登場するが、全部違うものなので、見逃せない!

「関西のおばさんのファッションというと“コテコテ”なイメージをお持ちの方が多いけれど、小夜子は違います。色遣いこそ派手ですが、おしゃれでセンスのいい感じにこだわっています」(杉浦P)

 そんな小夜子ファッションのNGは、アニマルの顔入りの服だそう。

ヒョウ柄やゼブラ柄は着ても、動物の顔がド~ンとプリントされている服は避けています。反対に、とよた真帆さんが演じる後妻業の瀬川は、コテコテ(笑)。衣装も演技も振り切って、関西のおばさんになっていただいています」(同)