最後のチャンスに子どもが欲しい

 美容関係の仕事をしている初江さん(45歳、仮名)は、10歳は若く見える美人さんでした。スタイルもよく服装もおしゃれで、洗練されていました。

 登録すると、50代の男性からたくさんのお申し込みがきました。ところがまったく受けようとしません。そして、ご自身で申し込みをかけるのは、30代後半から45歳までの男性。でも、そうした申し込みは、まず受諾されません。

 あるとき、51歳、年収1100万円の国家公務員の男性からの申し込みがありました。

「この方、年収もいいし、国家公務員なら仕事も安定しているし、条件がいい方だから、お会いしてみたら?」

 こう言う私に、初江さんは言いました。

「51歳というのは、私には年上すぎます」

 6歳の年齢差を、“年上すぎる”と言うのです。

 そして、初江さんが年下男性と結婚をしたいと思っているのには、理由がありました。

「どうしても子どもを産みたい!」

 ですが、“結婚して子どもを授かりたい”と願っている男性たちは、女性の年齢の上限を30代で区切っています。

 近年、晩婚化が進み、不妊治療をするご夫婦も増えてきました。また、厚生労働省が定めている不妊治療の公費助成は42歳までですが、多くの男性は、女性が40歳を過ぎたら出産は難しいと考えているのです。

 もちろん40代になって、元気な赤ちゃんを出産している女性はいらっしゃるので、こればかりは本当に個人差なのですが……。