女教師は教頭に、「今から殴り合いをするんだそうです」と説明。
「やめてください。殴り合いをするんだったらこの学校から出て行ってください」と教頭。
Aくんが「俺はやってない」と言うと教頭はBくんの声を遮り急に声を荒らげた。
「するんだったら、出て行け! この学校から! ここはなぁ、法律の国なんだよ!」
Bくんは、悪いのは自分ではないと何度も言おうとするも教頭はまったくそれを聞こうとしない。Aくんにどうしてケンカになったのか聞くと、
「僕がまずちょっかいを出して殴って」
と正直に話しているのだ。にもかかわらず教頭は、
「やったやり返したってなぁ、やくざに聞いてみようか」
といった話を持ち出す始末。教頭にやくざの知り合いがいるとしたら大問題だ。教壇に立つものがやくざを脅し文句に使うのも言語道断である。どちらにせよ、この発言はアウトだろう。極めつきに、
「ここは日本です。日本は法律の国です。大人だったら殴り合いなんかしたら警察がきます。それはわかっているよね? そうだよね? 子どもだから大丈夫ってことはないんだからね、いい?」
と、今度は警察の存在をちらつかせる。教師が警察に通報をほのめかすとは職務放棄もいいところ。小学4年生にとっては十分な脅しになっただろう。
最後にBくんに向かって、
「お前は嫌われ者」とまで言い放っていた。
Bくんはこの後から不登校となった─。
逃げ場のない地獄
問題の女教師は現在も同校で小学1年生のクラス担任をしているといい、教頭は昨年から柏市内の別の小学校で教頭職についているという。
松戸市教育委員会は15日、会見を開き、Bくんのケアを最優先に対応すると約束したものの、問題の教師らへの処分については明言を避けた。
また、ネットに音声が公開されるまでの2年間、Bくんの長期欠席理由は「家庭の事情」とされていたことも明らかになった。Bくんの母親が訴えなかったらこのままなかったことにされていたのだろう。