レジェンドが続々と生まれた

 2年後の冬季ソルトレークシティー五輪は、長野で金の里谷多英選手がフリースタイルスキー女子モーグルで銅メダル、同じく前回金の清水宏保選手がスピードスケート男子500メートルで銀メダルを獲得した。

「伸身の新月面が描く放物線は、栄光への架け橋だ」の名実況を生んだ体操男子団体総合や、「ママでも金」宣言を有言実行したヤワラちゃんを筆頭に、夏季アテネ大会は16個の金メダル獲得。歴代で最多金メダル数の五輪となった。

 平成18年開催の冬季トリノ五輪のハイライトは、フィギュアスケート女子シングルの荒川静香選手の金。誰しも1度はイナバウアーのまねをしたはず。

 前回のアテネ大会の「チョー気持ちいい」に続く名言、「何も言えねえ」が飛び出した男子100メートル平泳ぎの北島康介選手が、2大会連続制覇を達成した夏季北京五輪も印象的。

 ソフトボール日本代表も金、フェンシング男子フルーレの太田雄貴選手の銀メダル獲得も話題に。アテネ大会で、アーチェリー男子個人銀メダルに輝いた“中年の星”山本博選手を含め、このころから、あまりなじみのないスポーツが脚光を浴びるように。

 続く、冬季バンクーバー五輪は金メダル0に終わるも、浅田真央選手が銀メダルを。

 平成24年の夏季ロンドン五輪では、ボクシング男子ミドル75キログラム級の村田諒太選手、体操男子個人総合の内村航平選手が快挙を達成。また、パラリンピックでは、車いすテニスシングルスの国枝慎吾選手が2大会連続(ダブルスを含めると3大会連続)で金メダルを獲得するなど、日本でもパラリンピックへの関心度が高まるようになった。

 続く冬季ソチ五輪では、フィギュアスケート男子シングルで羽生結弦選手が金を、男子ラージヒル個人の葛西紀明選手が銀を獲得して“レジェンド”に!

 平成最後の夏季冬季大会リオデジャネイロ&平昌五輪では、バドミントンやカヌー、パシュートやハーフパイプでメダルを獲得するなど、日本のお家芸以外の躍進が目立つようになったのは記憶に新しいところ。

 ほんの一部を振り返ってもこれだけのドラマがあるオリンピック

 そのドラマを間近で見てきた、工藤アナに直撃!