ショーケン伝説
山あり谷ありは女性問題だけではない。
「大麻所持、飲酒運転、交通事故、映画制作スタッフへの恐喝と、結婚と同じく逮捕も4回。逮捕はされていませんが、倍賞美津子さんとのツーショットを撮影した週刊誌記者とカメラマンに暴行し、書類送検されたこともありました」(同・芸能レポーター)
『太陽にほえろ!』『傷だらけの天使』『前略おふくろ様』などの名作ドラマに出演し、役者として確固たる地位を築きながらも、数多くのトラブルによって“扱いづらい”というイメージも根強くなっていった萩原さん。彼の出演作に携わった制作スタッフの中には次のように話す者も……。
「現場で自分が出ていないときには、本番中なのに大声で話をしたりして困ったことがありました。撮影中のドラマの助監督を全員入れ替えさせたり、自己中心的なイメージはありましたね……」
しかし、その強い自我は、“よい作品を作ろう”という思いからだったのかもしれない。別の制作スタッフは、
「あるドラマで玉子焼きを作るシーンの撮影があったのですが、そのために卵を100個も買って自宅で練習したそうです」
そうした真面目さは生来のものか、トラブルにまみれ晩年に身に着けたものか。'16年より大手芸能プロダクションと業務提携をしているのだが、そこでは……。
「ショーケンが大手の芸能プロダクションと提携したのは、忽那汐里さんとドラマで共演したのがキッカケです。忽那さんと個人的にも仲よくなって、彼女のマネージャーが事務所に紹介したんです。
事務所の中では、反対する声もありましたが、事務所の社長がショーケンに一目置いており、知名度もあるので面倒をみることになりました。
提携が決まってから、ショーケンはちゃんと事務所スタッフにも挨拶回りをしていましたよ。社長室からほかの部署にも足を運んで、律儀にお礼を言ってまわっていました」(芸能プロ関係者)
萩原さんは主に映画やドラマで活躍したが、もともとのデビューはグループサウンズ。病気を抱えるようになってから、特に“歌”への思いが強くなっていたという。