そんな3人だったからこそ、辞めるときも一緒に、としか考えられなかったという。
「有働さんがNHKを辞めるのはけっこう前から知っていたんです。イノッチも僕も、3人で始まったんだから、有働さんが辞めるなら僕らも辞めるよねって。十分楽しくやらせてもらって、悔いもなかったから。最後は笑って、3人らしいラストになったと思います」
番組がきっかけで、こんな新たなつながりも。
「六角精児さんとは、舞台にお邪魔してから仲よくなって。なんかウマが合うんです。たまに六角さんの家にうかがって家飲みするんですよ」
現在65歳。今はテレビ出演のほか、自身の著書も執筆中。さらに出身地ゆかりの『会津会』の会長を務め、空いた時間は趣味のアマチュア無線に没頭するなど、“24時間じゃ足りない”と公私ともに大忙しだ。
「ボヤボヤしてたら、“ボーっと生きてんじゃねーよ!”ってチコちゃんに叱られちゃいますから(笑)。病気はつらかったけど、あれがなかったら報道の世界にずっといたと思うし、今の自分はなかったのかな。刺激があること、今もそういう現場にいられることに感謝しています」