「ずいぶんよくなりました。仕事には支障がありませんので、ご安心ください」
今から10か月前、週刊女性の取材にこう答えた志賀廣太郎が、4月8日、脳梗塞の疑いで緊急手術を受けた。
「すぐ退院ではなく、GW明けまで経過をみないとわからない状態です。回復には向かっていますが、その後のリハビリがどのくらいかかるか、俳優の復帰時期も見えていません」(志賀の所属事務所)
名バイプレーヤーに突然襲いかかった病魔。しかし、その前兆は以前からあった。
「昨年1月に体調不良で大河ドラマ出演をキャンセル。激やせぶりが心配されていました」(スポーツ紙記者)
よく知られた不摂生ぶり
週刊女性は本人に真相を尋ねたが、志賀は冒頭のように答え、重病説を否定。だが、事情を知る志賀の知人は言う。
「たまたま仕事がなかったからと周囲には言っていたんですが、実は昨年春ごろ、入院していたんだそうです」
病名については親しい人にも明かしていなかったそうだが、もともと彼の不摂生ぶりはよく知られていた。
「普段からお酒もよく飲みますし、ヘビースモーカーでした」(劇団関係者)
志賀は40代で離婚し、都心から車で1時間ほど離れた集合住宅でひとり暮らし。外食も少なくないという。
「劇団は地方公演もありますから、いろんな場所に行きつけがありました。最近はお酒を控えてジンジャーエールを飲んでいましたが、なじみのバーではお酒を飲まないわけにはいかないから、飲んじゃってたんじゃないかな」(前出・志賀の知人)
また、自宅の最寄り駅から電車で20分ほどの行きつけの居酒屋ではこんな姿も。
「倒れる数日前にお店に来たときは、どことなくフラフラしていたので驚いてしまって。“昨日まで地方に行っていて飲みすぎちゃって……”と言っていました。去年の今ごろはグラスを持つ手がブルブル震えていたこともありました」(店の常連客)
お酒やタバコ以外にも、危険な生活習慣があった。
「志賀さんは、自宅にエアコンがないんです。昨年の夏は猛暑で亡くなる人もいたから心配して“(購入を)考えるよ”って言ってたんですけど、やっぱり買わなかったみたいで」(前出・志賀の知人)
脳の病気に詳しい、日赤医療センター神経内科の作田学医師は言う。
「エアコンをつけないことと脳血栓は関係が大きい。体温の管理が不十分な状態で水分が不足すると、脱水症状が起きます。脱水症状は夏の終わりが多いですが、冬場は汗をかかず、水分補給を怠りがちになる。季節問わず、弱っている人は脱水症状から脳血栓が起こりやすくなります」
あのダンディーな声を再び聞ける日は、いつ─。