だが、肝心の女性に対する暴行について聞かれると、
「記憶に残っていない」
「覚えていない」
を繰り返し、すべて“酒”のせいにしてしまった。
これに対し、ネットでは、
《酒を飲んで記憶がないから、しょうがない、というようにしか聞こえない》
などという、非難の声が殺到。
中には、
《会見でのヘラヘラしたリーダー見たら、もう怒りしかなくて、本当に本当に許せない》
《個人的にAAA好きになって応援して12年経つけど、今回の浦田直也の逮捕はクソすぎて呆れた。酒飲もうがナンパしようが自由だしいいよ。問題は警察のお世話になること。結婚、熱愛、スキャンダルの方がよっぽどマシ。記憶がない? 36歳にもなってふざけたこと言ってんじゃねーよ!!》
というAAAファンからの怒りの書き込みも。
特に、多くの人があきれてしまったのは、逮捕時の金髪からなぜ髪を黒くしたか、という質問に対し、
「黒いほうがいいかな、と」
とニヤケながら答えたこと。真面目に反省しているとは到底思えない。
普通、このような、謝罪会見を開く場合、記者から出る質問を想定して、事前に答えを用意しておくことが多い。場合によっては、綿密な打ち合わせに加え、シミュレーションなどを行うこともある。
もうひとつ問題は、会見で話す内容や態度そのものが、視聴者にどう受け取られるか、常識に則(のっと)って考えられていない点だ。
たとえば、事務所のスタッフや、弁護士が同席し、浦田の受け答えをコントロールすることもできたはずだ。約3時間という準備時間では、会見のセッティングを煮詰めることができなかったのだろう。
この謝罪会見について、エイベックスも「マスコミ対応は早いほうがいい」と判断したのかもしれないが、この展開までは予測できなかったのではないかーー。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌等で取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。