混んでいたからと他のカフェに移動しても、どこも同じような状況なので、カフェからカフェへと渡り歩く、カフェ難民になってしまうのです。

「それでは申し訳ありませんが、お見合い場所は、そちらでお決めてください。こちらはどこにでも出向きますから」

 そういって、場所はお相手女性の相談室に決めていただくことにしました。

 そして指定してきたのが一流ホテルの予約できないカフェだったのすが、「入るのに40分待ちました」と、お見合いを終えた雅弘さんからの報告がきました。やれやれ。

こだわりを人に押しつけてはいけない

 “こだわり”を持つのは、いいのか、悪いのか。

 “こだわり”の強い人は、自分がこだわったことを徹底的にやりぬこうとしますし、“こだわり”があるからそれを極めていきます。勉強や仕事に“こだわり”の強い性格を生かしたら、その分野で成功できるでしょう。

 ですが、ご自身のこだわりを対人関係に持ち込み強要すると、人はどんどん離れていきます。

 ことに結婚は、ひとつ屋根の下で一緒に暮らすのですから、お相手からこだわりを押しつけられたら、生活に窮屈さを感じるでしょう。

 それまで全く違う環境で生活してきた人間が共同生活をするのが結婚です。生活の仕方や考え方が自分とは違っていて当たり前。その違いを認めること、失敗や欠点を見過ごしたり許したりすることが、結婚生活が穏やかに平和に進めていくコツなのではないでしょうか?


鎌田れい(かまた・れい)◎婚活ライター・仲人 雑誌や書籍などでライターとして活躍していた経験から、婚活事業に興味を持つ。生涯未婚率の低下と少子化の防止をテーマに、婚活ナビ・恋愛指南・結婚相談など幅広く活躍中。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイト『最短結婚ナビ』http://www.saitankekkon.jp/