沢田浩(さわだひろし)書籍編集者。'55年に福岡県に生まれる。学習院大学卒業後、'79年に主婦と生活社入社。『週刊女性』時代は皇室担当として皇太子妃候補としての小和田雅子さんをスクープ。セブン&アイ出版に転じ、生活情報誌『saita』編集長を経て、書籍編集者に。'18年、常務執行役員パブリッシング事業部長を最後に退社。
沢田浩(さわだひろし)書籍編集者。'55年に福岡県に生まれる。学習院大学卒業後、'79年に主婦と生活社入社。『週刊女性』時代は皇室担当として皇太子妃候補としての小和田雅子さんをスクープ。セブン&アイ出版に転じ、生活情報誌『saita』編集長を経て、書籍編集者に。'18年、常務執行役員パブリッシング事業部長を最後に退社。
【写真】'87年12月、雅子さまに取材をしている貴重な一枚

 テレビや新聞などの大手メディア媒体が所属する『宮内記者会』の記者たちは随行バスが用意されるのですが、週刊誌の記者は自分でレンタカーを借りて追いかけないといけなかったので、中川さんはそれを気遣ってくれたのでしょう。

 以来親交もできて、雅子さまがお妃に決まったときには、お妃候補推薦の秘話を明かしていただきましたね。

両陛下は相思相愛の「大恋愛結婚」

 雅子さまは初めての取材のときから、ものすごいオーラを感じました。ハキハキとお話しされる方でしたし、私たちの名刺も受け取っていただくなど、とても丁寧な方だった印象です。初めてお目にかかったときから「陛下のお相手は、雅子さましかいらっしゃらない」と思うほどでした。

 お母様の優美子さんへ取材を試みた際も、非常に丁寧に対応してくださったことを覚えています。陛下は、雅子さまと何度もお会いされていく中で、徐々に関係性を築いていかれたので、単なるお嬢様ということではなく、雅子さまの内面に惹かれていったのだと思います。最終的に、お互いに相思相愛の大恋愛結婚だったと感じています。

 まだ療養中の雅子さまですが、5月1日、即位後朝見の儀に臨まれる際の笑顔は輝いていました。まずはしっかりとご病気を治されてほしいですね。

 お元気になられてからは、両陛下がこれからの若い次世代の方々と交流されるのを楽しみにしています。未来をつくる世代との交流は、日本のみならず世界規模での交流ができる両陛下だと思います。上皇陛下と美智子さまという素晴らしいお手本を踏襲しつつ、おふたり独自の“新しい時代”をつくっていただきたいと思います。