神奈川県三浦市で介護施設事務長をやっている藤井秀樹さん(51)は気さくでまじめな性格だ。結婚については、
「まだあきらめているわけではないですけどね」と話す。
金が貯まってしょうがない
30~34歳のころは合コンに15回ほど行った。
「大学時代の先輩や同期が盛んに合コンをやっていて、よく参加したんです。私も2、3回は自分で主催して合コンを開きましたよ」
そのうち2回は女性とのデートにこぎつけた。しかし、いずれの女性とも恋仲になることはなかった。
「うちの合コンはまじめで、女性を誘って2人で消えるという男性はいなくて、男性だけで2次会で反省会をやるんです。そのときに主催者に聞けば、相手の電話番号はすべてわかる。1次会で話が合っていい娘だなと思った女性とデートしたのですが、合コンのときとは違って、話が弾まないというか、反応が冷たいというか……」
以降、周囲はどんどん結婚していって、合コンに誘われることはなくなっていった。現在は親と暮らす。
「結婚を考えているので一戸建てを新築し、1階が両親、2階が私と2世帯住宅にしたんですけどね(笑)。父が数年前に他界したので、各階に1人ずつで住んでいます」
食事はほとんど職場ですませ、酒を飲むこともほとんどない。ギャンブルは競馬を年に2回ほど。
「金を使うことがあまりないので、金が貯まって貯まってしょうがないですよ」
と苦笑する。
どういったケースならば結婚はありうるのか。
「職場での立場上、気になる女性スタッフだけに声をかけるのはセクハラ、パワハラになりそうで難しい。女性スタッフのほうから“飲みに連れていってください”などと積極的にアプローチされれば別ですが」
あるいは、入所されているお年寄りの家族は……。
「その子どもさんといっても50代ぐらいですからねぇ。介護士ではないので、入所者の家族と深く関わることもありませんから」
藤井さんの理想の女性は、デビューしたころの高橋由美子のような可愛らしくて優しい人。35歳ぐらいまでの女性ならばベストという。