前出の堀池家を知る男性も、
「亡くなったお母さんは、“徹の嫁は実家に1回も遊びに来ない”って言ってました。ちょっと折り合いが悪いような感じだったね」
と証言する。さらに、こんな話を付け加える。
「徹さんの奥さんが家計を管理しているらしく、お小遣いを全然くれない。お母さんがご存命のころは、よく小遣いをもらいに行っていたという話です。病気で早く仕事を辞めて無駄遣いもできないんでしょうけど、お父さんが税理士で資産家だったので、お金には不自由しなかったみたいですね」
年の半分は別荘で
そんな徹容疑者が、ひとりでよく足を運んでいた場所がある。千葉県鴨川市─。
再び、前出の知人男性が話す。
「徹さんの両親が鴨川の海の近くに別荘を持っていて、そこで徹さんが年の半分を過ごしているという話も聞きました。徹さんはボウリングが好きだったんですが、そこにはボウリング仲間がいて、大会にも出ているって話でした」
鴨川のボウリング場の従業員も、「最近は見ていませんでしたが……」と、徹容疑者のことを覚えていた。
徹容疑者は68歳、殺された久美さんは66歳。2人とも無職だったが、
「家族間にトラブルはないと聞いている。収入源までは把握していないが、お金が関係しているという話もない」
と前出・捜査関係者。
供述によれば、久美さんは自殺しようとしていたことになり、徹容疑者はそれを制止しなかった……。「本人の供述は変わらない」(前出・同)というが、全真相を知るのは徹容疑者以外にいない。