磯野貴理子が突然、離婚を発表したことで話題になっている。
19日に放送された『はやく起きた朝は…』(フジテレビ系)の中で、離婚していたことを告白した。磯野にとっては2度目の離婚だ。
最初の結婚は'03年12月。相手は当時の担当マネージャーで、『かしまし娘』の正司照枝の長男だった。磯野のほうが7歳年上だったが、10年間の交際を経てのゴールインだった。しかし、'09年に離婚。
それから3年後の'12年9月に、今回別れた夫と再婚することになった。当時は、相手が24歳年下で、貴理子と共同でバーを経営している一般男性であることが話題になった。
これまで磯野の結婚・離婚発表は常に『行列のできる法律相談所』(日本テレビ系)とともにあった。
庄司氏との離婚のときは、離婚報道が出た当日に、同番組内で離婚していたことを発表。原因は嫁姑問題と夫の浮気にあると詳細を語った。今回、別れた男性と再婚した際は、公開プロポーズまで果たしている。
『行列』じゃないんだ
今回、磯野が『はやく起きた朝は…』で語ったのは、複数回の協議を経た円満離婚であるということを前提とし、離婚時期や慰謝料の有無は公表しなかった。
しかし、明かされた離婚理由が大きな波紋を呼ぶことになった。
夫から別れたい理由について、
「自分の子どもが欲しいから」
と突きつけられたという。
それでも磯野は彼をかばうかのような発言をし、結果、共演者の松居直美は号泣してしまった。
そんな目にあいながらも、元夫を悪く言わない彼女に同情し、涙したのは松居だけではない。番組を見ていた視聴者はもちろん、このニュースを扱った他の情報番組でも涙をみせた出演者もいた。
このように今回の離婚発表劇には、磯野のイメージにそぐわないような、妙な悲壮感が漂っていた。そして「あれ? 今回は『行列』じゃないんだ」と思った視聴者も少なくないだろう。
『はやく起きた朝は…』は、共演者・視聴者ともに磯野と同年代の女性が多い。そのなかで、あの離婚理由を語られると、「かわいそう」「旦那さんはひどい」といった共感と同情を得られるのは間違いない。今回の離婚話だけは『行列』で"変にイジられたくない”と彼女自身、思っていたのではないか。
事実、ネット上の反応をみても、元夫を非難する書き込みが多く見られる。彼女が50歳を越えている以上、「子どもが欲しい」という理由はある意味、浮気をされることよりも辛辣(しんらつ)な言葉だ。
"円満離婚”とは語っているが、この番組での発表を選んだことが、彼女の怒りの大きさをあらわしているのでは。
<芸能ジャーナリスト・佐々木博之>
◎元フライデー記者。現在も週刊誌などで取材活動を続けており、テレビ・ラジオ番組などでコメンテーターとしても活躍中。