昨今、大きな社会問題となっている「ブラック企業」「パワハラ」などをテーマに、実社会で必死に生きている若者たちをユーモアを交えて描いた北川恵海のベストセラー小説『ちょっと今から仕事やめてくる』。2017年には映画化もされた話題作が初舞台化される。主人公のブラック企業で働く若手社員を演じるのは、『仮面ライダーエグゼイド』で主演デビューした注目の若手イケメン俳優、飯島寛騎さん。
舞台は面白いけど
汗だけは敵です
「原作を読ませていただいて、現代の社会問題に対して立ち向かっていく若者たちの姿が見える作品だなと思いました。新卒で入社して、会社の理不尽なノルマとかいろいろな悩みを抱えている若い社会人の方はたくさんいると思うんですよね。
そういう方々にも舞台で悩みに立ち向かっていく僕らの姿を見ていただいて刺激を受けて何か感じていただけたらなという思いは強いです。僕は今22歳で今回演じる青山隆とは同世代なので、社会人としてもちろん悩むこともありますし、共感できることはけっこうありますね。
青山は仕事でなかなか成果を上げられないんですけど、ちょっと不器用な感じが自分と似てるのかなって。そういう面では、この作品に役としても飯島としても向き合っていけたらなと思います」
舞台出演は2作目。ひとつ不安なことがあるそうで。
「昨年、初舞台を踏ませていただいて、毎公演ごとにお客様のリアクションが違うのですごく面白いと思いました。いい経験だったんですけど、つらかったというか、ここは自分に不向きなのかなと思ったのが、僕、すごい汗かきなんですよ。
公演中に滝のように汗が流れて、マイクが水没したりとか(笑)。公演後にはいつもすっぴんになってるんですよ(笑)。とにかく汗だけがホントに敵だなっていうのはありますね」
理想とかけ離れた苦しい社会人生活を送る青山に、変化のきっかけを与える謎の男・ヤマモトを舞台を中心に活躍する鈴木勝吾さんがW主演で演じる。
「舞台を数多く踏まれている方なので、広い視野でしっかり今回の舞台も見ていると思うので僕としてはすごく安心感があります。でも頼ってばかりだと迷惑をかけてしまうので、鈴木さんのお力を借りて自分もしっかりやっていきたいと思っています」