「5月22日、雅子さまは『全国赤十字大会』に出席されました。
皇后になられてから、初めての単独公務で、襟元などに紺色の縁取りを施した白いスーツに白い帽子、胸元には赤十字の名誉社員章を身につけられていました。式典では、赤十字の活動に貢献した個人や団体の13人に、表彰状を手渡されました。出席者の方々から温かく迎えられ、たいへん感謝されていたそうです」(皇室担当記者)
『日本赤十字社』の名誉総裁は、香淳皇后が就任して以降、歴代の皇后がお務めになっている。雅子さまも、5月1日に美智子さまから引き継がれていた。
「式典終了後、被災地での活動などを発表した医師に、雅子さまから“日ごろの訓練や連携は大切なんですね”“お身体に気をつけて、これからも頑張ってください”などと、ねぎらわれたそうです」(同・皇室担当記者)
お代替わり以降、雅子さまは精力的に儀式や行事に臨まれている。
「5月1日の即位に関する行事13件は、すべて出席され、8日の宮中祭祀『期日奉告の儀』にも古式ゆかしい装束姿で拝礼されました。
この祭祀のために、雅子さまも前日に皇居を訪問され、『習礼』と呼ばれる“リハーサル”に臨まれたのです。雅子さまが宮中三殿すべてで儀式に臨まれたのは、療養前の'02年以来となりました。
ちなみに、今回の『全国赤十字大会』前も事前に段取りをきちんと予習したことで、緊張はされたものの、つつがなく公務を終えることができたそうです」(宮内庁関係者)
さらに、昨年のとある出来事が、雅子さまの“奮起”につながったと皇室ジャーナリストは語る。
「昨年の大会で、壇上から退場する際に、美智子さまは雅子さまに手を差しのべられて隣に招き、おふたりで客席に深くお辞儀されたことがありました。
国民に対して“次はこの方ですよ”と紹介するような仕草をとられたのと同時に、雅子さまに対して“エール”を送られたかのようでした。
雅子さまは、この温かいご配慮をたいへんうれしく思われたそうで、今大会の“奮起”につながったのだと思います」
この美智子さまの“エール”にお応えするため、リハーサルに臨まれる以外にも、雅子さまはひそかに“努力”を重ねられていた。
「生前退位の特例法が可決されたころ、美智子さまから“焦らずに”というおことばや、『全国赤十字大会』に向けてのアドバイスをいただいたこともあったそうです。
その期待にお応えする意味もあると思いますが、今回の式典終了後にお話しされたスイス大使夫妻についても事前に勉強されていたので会話がたいへん盛り上がっていました。スイス大使夫妻も、雅子さまが自分たちのことをよく知っておられたことにとても感激されていましたよ」(前出・宮内庁関係者)