死んでいくさまを見ていたい
一方で、そのノリが重苦しいと感じて離れた客も。
「私はただ騒げればいいのに。(高岡容疑者とは)合わないから行かなくなった」
自殺や心中事件などに詳しいジャーナリストの渋井哲也さんは、
「相手も殺して自分も死ぬつもりだった、という供述が真実であれば、恋愛トラブルによる無理心中未遂とみることもできる。しかし、死のうとはせず自ら110番通報している。浮気を疑いながら問いただすことができず、そのストレスも怒りを増幅させたのだろう。
被害男性のことを好きすぎたと言っていることから考えると、殺すことによって手に入れようとしたのかもしれない」
続けて、
「支配欲が暴走し、相手の生死を握ろうとするケースは珍しくない。行政の情報管理が問題となった逗子市ストーカー殺人や、リベンジポルノが社会問題化した三鷹市ストーカー殺人などの犯人にもそうした支配欲が見え隠れしていました」
男性は一時、意識不明の重体になったものの、現在は一命をとりとめ治療しているという。
容疑者は自ら110番通報はしたが119番通報をしなかった理由として、
「死んでいくさまを見ていたかった」「好きで好きでしかたなかった」とも供述しているという。
ゆがんだ愛情を真実の愛と勘違いし、被害者に押しつけたのか。
身勝手な犯行はこれからどう裁かれるのだろう。